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医者殺し!?!

今日は久しぶりにいいお天気でしたね。気持ちの良い風も吹いていました。
三重県では本日が県立高校の入試試験だったそうです。
受験生の皆さん今日はお疲れさまでした。

本日はちょっと過激な内容だとタイトルを見て思われた方も多いのでは。
「医者殺し」?!
こんな小さな漁村で何があったんだと町が大騒ぎになりそうですが・・。
実はこの「医者殺し」というのは食べ物なんです。
飲み物といった方が正しいでしょうか。

 今は亡くなってもういない母方の祖父が夕食の「煮魚」を食べ終わった後、お皿を片付けようとした私に、こう言いました。
「まだ食べるから置いといて」
魚を見るとそこに残るのは、骨と煮汁のみ・・・。
これのどこをどう食べるのだと子供の頃よく思ったものです。

祖父はキッチンに行き、ポットに入った熱々のお湯をその「骨と煮汁」に注ぎ、それを美味しそうにすすったのです。
そんな食べ方があるとは知らずびっくりしたのを覚えています・・。
わざわざ残しておいてほしいという位だから、さぞ美味しいものに違いないとその汁を一口もらいました。
子供の私には、その美味しさがわかりませんでした。

けれど今思えばその煮汁を美味しいから飲んでいたのではなく、身体にいいから飲んでいたのだと分かりました。
「医者殺し」というのは、その煮汁を飲むと健康に良く医者は必要ないことからそのように言われてきたのです。
昔の人は現代の私たちほど身体の不調=薬とすぐに結び付けておらず、日頃の食事がそもそも薬のようなものと捉えていたのだと思います。
つまり、食べ物こそが最高の薬と考えていたのでしょう。ですので、一食一食にかける重みが現代とは少し違うのです。
そう思いますと、改めて私たちのご先祖様の知恵や経験がすごいものだと感じます。

余談ですが他にも「医者殺し」と呼ばれている食べ物があります。
それはお味噌です。味噌には生命を維持するために不可欠な必須アミノ酸8種類がすべて含まれているのです。なんともすごい。
昔の人は味噌のことを更に「医者に金を払うよりも、味噌屋に金を払え」と言ったように、昔の人にとって味噌は万能薬のような存在だったに違いありません。

このように今日は「医者殺し」という、なんとも恐ろしいワードでスタートしましたが・・・。
要は何が言いたかったかと言いますと、「先人の知恵はすごい!」その一言であります。

ああ。なんだか今日は、無性に亡くなった祖父とまたたわいもない話をしたいな、と思ったそんな日でした。

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