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旬とはつもの

皆様こんにちは。
本日志摩市の小学校では、卒業式が行われています。「節目の季節」ですね。卒業生の皆さん誠におめでとうございます。
今日は「節目」ということで、今が旬の「たけのこ」についてお話をしたいと思います。

じつは私は、無類の筍好きです。筍が大好きすぎてこの季節になるとつい調子に乗り食べ過ぎてしまいます。山を所有するご近所さんからいただく春の知らせに感謝感謝の毎日を送らせていただくのがちょうど今頃でございます。「筍とわかめの煮物」「筍ご飯」「筑前煮」「チンジャオロース」、筍料理のオンパレードの毎日。
が・・・・次の日、顔のあちこちにできるにきびを見てびっくり・・・そして食べ過ぎたことを反省するのですが。筍の「アク」の強さ恐るべし。なんでもほどほどが一番ですね。
 不思議なもので小さいころは、筍が苦手で食べることができなかったのですが、年齢を経るにつれて味覚が変化しこのような「旬」のものを美味しく頂けるようになりました。感慨深いアラフォーの春・・。

 さて本題ですが「筍」という漢字の一部には、「旬」が含まれています。「旬」というのは、「一旬」「上旬」「中旬」などというように約10日間ほどの期間を表す言葉です。筍は成長がとても早く、10日間(一旬)ぐらいで竹になることからこのように表すそうです。
まさに一瞬(一旬)の輝きとは筍のためにあるような言葉ですよね。漢字は違いますが。そして私も初めて知ったのですが、何と竹は60年から120年に一度花を咲かせるんだそうです。それが稲のような花なんだそうです。一度見てみたいですよね、幻の竹の花を・・・。
また筍には、不溶性食物繊維のセルロースが沢山含まれており、便秘や大腸がんの予防に効果的なんだそうです。そして更に、カリウムの作用により血圧の上昇を抑えるといったような効果があるそうです。ビバ筍。

 そしてもう一つ注目したいのが、「旬」の食物のなかでも特に「初物(はつもの)」という言葉に今回は注目していきたいと思います。初物は「旬」とは少し意味合いが違います。初物とは、実りの時期に初めて収穫された農作物やシーズンを迎え初めて獲れた魚介類などのことを指します。
昔から「はつものを食べると75日長生きする」と言われるくらい初物はとても縁起の良いものでした。特に江戸時代の庶民の間では初物を食べることが一代ブームになったほどです。現在の私たちの間でもその信仰は受け継がれているように思います。
私がこの「初物」と聞いて一番最初に思い浮かべるのは、新春のテレビ番組で毎年必ず中継が行われる「すしざんまい」の社長によるマグロの初競りです。
家が一軒建ってしまうようなマグロの値段に毎年驚きます。一体一貫いくらなのだろうかと・・。けれどその次に、「ああまたこの季節が来たな」としみじみ思い、そして私達日本人の「初物」に対する熱い思いを改めて確認するのでした。

さあ、今夜は筍ごはんにしましょうか。。。。。。

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