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あこやのアコちゃん

皆様昨日は彼岸の入りでしたね。多くの方が今週末お墓参りに行かれるのではないでしょうか。
私は、一足早く先週末にお墓参りに行ってまいりました。(ご先祖様許して・・。)不思議なのですが私はお墓に行くとなぜだかすがすがしい気持ちになり、そしてほっとします。本当に不思議な場所です日本人にとってのお墓って。

 さて今日は、絵描きの町大王に新たにできた名所を皆様にご紹介したいと思います。その場所は、大王崎灯台への道中にできた「ウォールアート」です。
絵本作家・イラストレーターのナガイツトム氏が、「きれいな真珠はきれいな海から」をテーマに一人の女の子とあこや貝をモチーフにした物語を描いたものです。
そしてさらに灯台横の宿舎の屋上には大きな大きなあこや貝も描かれています。早く灯台のてっぺんに登ってアートを見てみたい!今回のこのアートなのですがテーマはもちろん、私はこのあこチャンとあこや貝のレトロな色使いがとっても大好きで、きっと子供から大人まで愛されるだろうなと思います。
 
 ではそもそもなぜ伊勢志摩で真珠なのだろうかと疑問に思う方もいらっしゃるはずなので、ここで伊勢志摩と真珠の関係を少しお話したいと思います。三重県鳥羽市出身の商人御木本幸吉が、英虞湾の入り江で世界初の真珠の養殖に成功したことがその始まりです。
彼は3年にも及ぶ長い実験を重ね、これまで偶然の産物でできていた真珠の安定的な生産に成功したのです。真珠は、なんらかのきっかけにより貝の中に異物が入り込み、それが吐き出されず長い時間貝の体内に留まり、その異物を包むようにして形成されます。ですのでこの理論をもとに幸吉は、あらゆる異物を(ガラス玉・陶器のかけら)あこや貝の貝の中に入れることを試みたのです。チャレンジャーですね。そしてこのチャレンジが結果的には大きな成功を生み、その後伊勢志摩は真珠の一大産地となるのですが・・・。

 しかし現在の英虞湾では異変が起きているようです。それまで獲れていたはずの真珠が環境の変化によって取れなくなってきているようなのです。水質もその一つの要因でしょう。豊かな海のもとでないと育むことが難しい真珠。今回のこの「あこやのアコちゃん」は、今の非常事態に私達にできることは何だろうかと考えるきっかけや行動を与えてくれる大切な存在になるとおもいます。
そしてあこやのアコちゃんのおかげで、子供から大人までもが“笑顔”でSDGsに取り組むことができると思います。

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