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毎月19日は”食育の日”

皆様本日は昨日の寒さが嘘のようにとても温かいですね。
うちの庭先では母が、お漬物にするこかぶを干していました。干すことにより、かぶの甘味が増すと母は言います。
小さなこかぶから大きなこかぶまでが整列する姿は、とても可愛らしいです。
そして出来上がったこかぶの漬物に「鰹節」を加えるのですが、鰹節のUMAMIが出てこれがまた美味なのです。

 ところで、皆様今日が「食育の日」というのはご存知でしょうか?
食育の「育(いく)」が「19」を連想させることに由来します。
加えて「食(しょく)」が「しょ→初→1、く→9」が「19」を連想させることも食育の日が19日になった理由とされています。
食育は、生涯にわたって健康で豊かな生活を送るために、食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できることを目指しています。

現代を生きる私たちは、いつ、どこでも、どんなものでも(世界中のあらゆるもの)自由に食べることができる環境の中に生きています。
好きなものを好きなだけ食べることも可能です。
私も20代のころは、恵まれたいい時代に生まれたと思っていました。
けれども最近では選択肢が増えたことによって逆に、「食」についてこのように難しく考えなければいけなくなったのではないかと考えています。

 そこで亡くなった祖父の食事の風景がぱっと頭に浮かびました。
祖父はいつも、自分の身体と相談して「食」と向きあっていたように今考えると思います。
食卓にたくさんのおかずが並んでいても、「腹八分」の食事を心がけていました。
朝ごはんには必ず味噌汁とごはんを食べ、食後には必ず一杯の温かいお茶を飲んでいました。そして添加物の入ったものをあまり口にしていませんでした。
美味しくみせるためや、長持ちさせるために食品に施された「不自然さ」を嫌ったからだと思います。
そして、食べ物が体を作っていることをわかっていたからだと思います。
祖父はそのようなことを誰に教えられたわけでもなく、今の自分に必要なものを必要な分だけバランスよく食べるということを実践していました。

きっとこの「シンプル」な生き方こそが、食育の原点になるのではないかと私は思います。

そしてもう一つ祖父の食事から学ぶことがあります。
それは「旬」を大切にしていたことです。
その時期に自然から与えられた一番美味しいものを選んで食べていました。
夏に旬を迎える食べ物を、春に食べたいからと言って買ってきてまで無理やり食べようとはしませんでした。

要するに祖父の食事には「不自然さという言葉」がでてこないのです。
自然の道理に従った「食べ方」「生き方」をしていたのだなと改めて思います。

これこそが今の食育に必要なのではないかと私は考えています。

さあ今晩の夕食は何にしようか。。。。

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